2020年12月09日 イベント情報 奈良マラソン~2020年のRUN~ランナー応援②
天理太鼓チーム「猛鼓会」
ランナー応援2回目は、奈良マラソン1回目から連続して応援を続けていただいている天理市の和太鼓チーム「猛鼓会」です。
応援地点は、スタートから約19キロ、復路は終盤の31キロ地点の白川中央通路で、途切れることのないランナーを、力強い演奏で鼓舞しています。
1990年に地域の保育士や市の職員などが集まり結成され、現在15人のメンバーが学校や保育所、高齢者施設などで開かれるイベントに出演されているほか、最近は、東日本支援のチャリティーコンサートも開くなど、幅広い活動をされています。
毎週、行われる練習現場にお邪魔して、代表の田中由美子さんと、コーチの吉井五十鈴さんにお話しを聞きました。
今年は結成30周年を迎え、3月に記念コンサートを開く予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大のために中止になったとのこと。
活動のモットーは、人権や仲間づくり、人と人とのつながりを大切にすることで、ほとんどが会員からの会費で運営され、太鼓も個人で購入されたマイ太鼓。この日も、炭で名前が書かれた使い込んだ太鼓を力強く叩いての練習は、迫力充分。ずんずんと振動が体に伝わってきました。
田中さん、吉井さんによると、当初奈良マラソンでは、チームの持ち曲を中心に演奏していたところ、ランナーの走るリズムに合わないことがあり、最近は前を走るランナーのテンポに合わせて「奈良マラソンバージョン」を中心に、選手を鼓舞する気持ちで太鼓をたたいているそうです。
応援する場所は、往復のランナーが走るため、応援時間も4時間と長丁場。演奏が途切れると、ランナーから「叩いて」と言われることもあるそうで、途切れることのないよう、少しずつ交代しながらの応援は、「私たちも太鼓でマラソンしています」と吉井さん。
田中さんは「一所懸命に叩いていると、逆にランナーから励まされることも多く、私も元気をもらっています。」と笑顔で答えていただきました。
「今年の終わりは奈良マラソン」と、奈良マラソン応援も会の年中行事の一つとして恒例化し、応援後、みんなでぜんざいを食べるのが楽しみの一つになっているとか。
この日は特別に「奈良マラソンバージョン」の演奏を披露していただきました。
この音が聞こえたら、行きは天理地域に入ったところ。もうすぐ名物のぜんざいが待っています。帰りは名物の坂を上って、後10キロ。あと一息です。
来年の大会のイメージトレーニングに加えてはいかがでしょうか。
最後に、参加者の皆さんへのメッセージをいただきました。
「みなさん、今年は私たちも残念でしたが、来年天理の地で会いましょう。白川の坂のところで待ってます!」